産学連携の新しい形――SI&Cとしての初挑戦

SI&Cでは、Beyond SIの実践として次世代育成に貢献する取り組みを進めています。

今回の「Hanabi」チームとのコラボレーションは、その一環として実現しました。初の試みとして社内でボランティアメンバーを募り、手を挙げてくれた7名の社員とともにオンラインで事前打ち合わせを重ねるなど、Hanabiメンバーと綿密に準備を進め、いよいよ当日を迎えます。

 

1日目:出会いと発見の始まり

東京から徳島へと向かったSI&Cメンバーは到着後、神山まるごと高専のキャンパスを見学しました。
寮の美術室、「静寂の間」と呼ばれる元理科室、図書館、そして万博に出展した展示のスペースなど、個性的で創造性を刺激する空間に驚きの声が上がります。

 

 

午後になり受付がスタート。参加者の子どもたちとの初対面では、少し緊張した表情も見られましたが、チーム分けとアイスブレイクを通じて徐々に打ち解けていきました。

3日間の過ごし方や、ロボコンのルール説明、SI&Cの会社紹介を行った後、LEGO SPIKE*の基本操作を学び、実際に触れてみる時間を設けました。講義を中心としたこの日は、子どもたちにとって新しい世界への第一歩となりました。

そんな子どもたちの様子を見ていたSI&Cメンバーも触発され、社会人チームを結成。
子どもたちと一緒に最終日の競技本番に向けて準備を進めます。

 

 

夕食は講堂で和やかに。その後、寮の体育館でHanabiが誇るFRC(FIRST Robotics Competition：中高生を対象とした国際ロボコン)ロボットを、SI&Cメンバーで見学させてもらいました。想像以上の大きさと迫力に、実際に動く姿を想像するだけでワクワクと興奮でいっぱいになりました！

宿泊はコットンフィールドという近傍にあるキャンプ場にて。社員同士、そして高専生たちとの会話も弾み、充実した1日目が終わりました。

 

2日目:試行錯誤と成長の軌跡

2日目の朝はコットンフィールドで朝食を取り、会場へ移動。この日は、LEGO SPIKEを使ったロボット製作に取り組みます。

 

 

子どもたちは各チームに分かれ、ロボット作りに没頭します。SI&C社員とHanabiメンバーがプログラミング部分で丁寧にサポート。子どもたちの「できた！」という声が会場に響き渡ります。
SI&Cチームも2台のロボット作りに取り組み、子どもたちと同じ目線で試行錯誤を重ねました。

 

午後にはプレゼンテーションの時間「SI&Cさんへの営業」が設けられました。子供たちはSI&C社員にプレゼンテーションを行い、合格すると欲しい部品を手に入れることが出来ます。課題発見、現状把握、そして成果へのこだわりを言葉にして伝える練習でもあります。事前にプレゼンテーションの講義を受けた子どもたちは、緊張しながらも堂々と発表を行いました。

 

 

SI&C社員からのフィードバックを受け、さらに改善点を見つけていく姿が印象的で、結果として全チームがプレゼンテーションを実施。合格を貰い部品を手に入れることが出来ました！

 

子どもたちの創意工夫やチームワークが随所に見られ、わずか2日間での成長に驚かされます。

夜は再びコットンフィールドで交流。1日目とは違い、より深い会話が交わされ、絆が強まっていくのを感じました。

 

*LEGO SPIKE…LEGO社が提供するブロックとプログラミングを組み合わせてSTEAM学習（科学・技術・工学・芸術・数学）を学ぶための教材シリーズ。自分で組み立てたロボットや機械をプログラミングで動かすことが可能です。