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Leaders Talk 2025.06.10

Human Resource Group leaderの的射場智之

SI&C Leaders Talk Chapter_06
事業や会社を成長させるための人事にこだわる

#Leaders Talk#人事制度#人事#社員インタビュー#リクルート#採用#Beyond SI#インタビュー#リブランディング

Human Resource Group leaderの的射場智之

1980年に創業し、2024年に株式会社SI&Cとして新たな進化の過程へ。

これまでの知見や技術、そして風通しの良い社風を生かしながら、

新しく専門的な経歴や職能を有するメンバーも続々と加入。

そんなSI&Cを牽引するリーダーたちがこれまでとこれからを語る、

全8回のストーリー「SI&C Leaders Talk」。

6回目となる今回はHuman Resource Group leaderの的射場智之が、

自身のキャリアやこれからのSI&Cを語る。

目次

人事とは守る存在ではなく、
人や事業を成長させる“攻める存在”

 

生まれも育ちも、進学した大学も福岡。その後入社した生命保険会社でも、福岡で勤務することになったという生粋の博多っ子、的射場智之。新卒入社後3年半ほどで東京本社に異動し、専門的に人事に携わるようになったが、その道程について語ってもらった。

 

「他のリーダーたちのように大きな夢とか志を持ってきた訳ではなく、偶然の積み重ねのようなものですが…(笑)。高校時代に理系を選択したのですが、浪人して文系に変えようかと思っていたんですね。そういった状況でなかば記念受験的に受けたのが、進学した大学の経済工学科でした。文系の学部ですが、理系の受験内容だったんです」

 

この時の選択が、現在にも大きく影響を及ぼしているという。

 

「“統計”について深く学ぶことはとても大きかったですね。今で言うビッグデータの基礎ですが、データを分析して仮説を立てて、ソリューションに繋いでいくということを、実践的かつ体系立てて身につけることができました」

 

超氷河期と言われた就職活動では幅広い業界に触れたが、生命保険会社からの合格率が「なぜか分からないのですが100%でした」と笑う。

 

「就職活動ではメーカーをはじめいろんな業界を受けましたが、遊んでばかりいた学生生活を飾ったり自分にウソをついて受け答えをすることができなかったんです。「御社が一番です」みたいなことが言えず…(笑)。そのせいか散々な結果だったのですが、生保業界はどうしてか良い結果でした。何でもやろう、何でも思い切ってチャレンジしたいという気持ちは強かったので、それが伝わったのかも知れませんね」

 

入社した生命保険会社では“何でもやろうの精神”でさまざまな職務に携わった。その中の一つが、採用に関する業務だった。

 

「自分の経験を改めて見つめ直した時に、それまでの採用の価値観とか慣習を変える必要があると思ったんです。特に、企業側が強く主導していくという風潮を変えて、学生一人ひとりの判断を尊重していくことにこだわりました」

 

そうした取り組みの結果、採用活動で高い成果を上げ、それが評価され東京本社の人事部への配属が決まった。

 

「人事部に異動してからは、新しい人事制度や表彰の仕組みをつくったり、人材育成に注力しました。当時はまだ一般職・総合職と分けて考えられている時代でしたが、一般職の皆さんに対する育成プログラムや、総合職の方々の営業力強化や個々の成長を促す研修など、それまでになかった取り組みに積極的にトライしました。人事とは会社を守るイメージもありますが、ヒトや事業を育てる重要な存在でもあります。そのため、攻める人事という思いをずっと大事にしてきました」

 

慣例を変え、会社の成長や事業の進化を見据える攻めの人事を徹底したという的射場は、7年務めた生命保険会社から、当時まさに成長曲線を描いていたヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)に籍を移すことになる。

チャレンジや成長に、
決して終わりはない

 

「ヤフーでは研修担当からスタートし、入社2週間後には300名程度の研修を手がけるようになりました。そして3ヶ月の試用期間が終わると、人事企画とキャリア採用という企業活動の中枢に関わるようになりました」

 

社員数2千名ほどの企業に入社し、4千名、さらには約8千名にまで増えるなか、的射場自身も目まぐるしい日々を過ごしたという。

 

「朝から夜まで面接でいっぱいの状態でしたが人事企画として会社の方向性も描き、同時にストックオプション(会社が従業員などに対して、あらかじめ決められた価額で一定期間内に自社の株式を購入できる権利を与える制度)の管理や組織再編なども任せてもらい、まさに馬車馬のように働く毎日でした(笑)」

 

そのように忙殺される日々でも、やりがいを見出していった。

 

「それまでの生命保険会社で培った自分の価値観として、新しいことを進めるには、社内での異動を検討するという選択肢しかありませんでした。でも何か新しいものを生みだしたり、これまでにないビジネスを進めたりする時に、専門性の高い人を採用して推進する選択肢を持てたのは大きな変化でした。スペシャリストが集うから、新たな事業もどんどん成長していく。そのように事業が広がっていくのも嬉しいですし、自分が採用した人が活躍していく姿を見るのも本当に自分のやりがいに直結しましたね」

 

ヤフーでは人事企画やキャリア採用を軸にしながら、労務管理や人材開発にも取り組み、HRBP(Human Resource Business Partner)部門を立ち上げ本部長に就任。各事業部門の成長にコミットする人事を採り入れるなど、新たな仕組みを切り拓き、築いていった。

 

「ずっと“事業の当事者でありたい”という思いや、“事業や会社を成長させる人事”にこだわってきました。それを実現するための仕組みづくりに徹底してきた感じですね」

 

一つひとつの取り組みを着実な成果に繋ぎ、さらに自分自身の枠を超えていきたいと考え、次なる地平を見据えた。そして2019年に、フィンテック・Eコマースなどを伸ばしていくフェーズだったLINE株式会社に入社し、HRBP部門・採用・人材開発部門を管掌。人事部門の副センター長、ヤフーとLINEの合併準備を手がけた。

 

「人事の腕をもっと磨くことにこだわって転職しました。後に古巣のヤフーと合併して一つの会社になるとはまったく思ってもいませんでしたが、2つの会社の戦略やカルチャーを融合させることに加え、人事関連のオペレーションも統合することに尽力しました」

 

PayPay株式会社の立ち上げにも参画するなど活躍を重ねるなか、的射場はまた新たな挑戦に立ち向かうことになる。常にチャレンジをしていくというマインドセットをコアに持ち、さまざまな経験を重ねてきた的射場が選んだのが、SI&Cだった。その理由をこう話す。

 

「実は『もうIT業界は離れてもいいかな?』 と思っていたんです。でも、『歴史がありつつもたくさんの可能性を秘めた、変革真っ只中の企業がある。良い採用ができれば会社が伸びるし、人が育てば事業もさらに成長していく。その部分で思い切りチカラを発揮してほしい』と言われて出会ったのがSI&C(当時のシステム情報)でした」

 

変化が非常に速いIT業界。そのため、人の成長と事業の成長はリンクしない。なぜなら事業の成長は人の成長を待ってくれないからである、と感じてきたという的射場。それならば採用と育成を中心に人事全体で貢献しようと、SI&Cへの入社を決意した。

 

「ここが新しいチャレンジの場だと確信しました。これまでの経験を生かして、人事の責任者として事業の変化や成長を支えていこうと思ったんです」

 

2024年1月に入社すると、早速人事制度の刷新や採用の土台づくりに注力し、1年以上が経過しその環境は整ってきたと胸を張る。

 

「『みんなでつくり、分かち合う』をテーマに仕組みづくりを丁寧に行ってきて浸透してきました。これからは一人ひとりが成長を実感しながら、実際の活動に移していくタイミングです」

 

SI&Cの変化を支え、さらなる飛躍を叶える環境を整えてきた今、 “成長したいと思い続ける人”と一緒に、SI&Cの未来を創造していきたいと語る。

 

「岩澤社長はSI&Cの現在地を“アドベンチャーだ”と表現しました。そのようななかで仕事をしていくのは、必ずキャリアのプラスになります。またこれからを牽引する多様なリーダーたちが集まっているので、学びも多いしいろんな経験もできます。自分もそんなアドベンチャーな道を歩んできて今があります。

SI&Cは自分の経験としても特にコミュニケーションしやすい人が多く、新しいチャレンジを妨げるどころか歓迎して協力してくれる人ばかりです。本当の意味でお客様や社会の課題の解決に向けて、挑んでいける環境がありますので、ぜひ一緒にチャレンジしていきたいですね」

 

一つひとつのプロジェクトに終わりはあっても、チャレンジや成長というものに、決して終わりはない。

 

 

※SI&Cの人事に関する記事はこちら

・前編

https://www.siac.co.jp/community/all/talk/322.html

・後編

https://www.siac.co.jp/community/all/talk/331.html