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Leaders Talk 2025.05.26

(株)エーエスエル代表取締役で SI&CのCorporate Officerの平出浩太郎

SI&C Leaders Talk Chapter_02
止まることなく常に現在進行形で、前へ

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(株)エーエスエル代表取締役で SI&CのCorporate Officerの平出浩太郎

1980年に創業し、2024年に株式会社SI&Cとして新たな進化の過程へ。

これまでの知見や技術、そして風通しの良い社風を生かしながら、

新しく専門的な経歴や職能を有するメンバーも続々と加入。

そんなSI&Cを牽引するリーダーたちがこれまでとこれからを語る、

全8回のストーリー「SI&C Leaders Talk」。

2回目となる今回は、1999年に新卒で入社し、

2015年よりグループ会社(株)エーエスエル代表取締役で、

SI&CのCorporate Officerを務める平出浩太郎が語る。

目次

気持ちよく働ける環境と、
たくさんのチャンスがある企業風土

「いつか経営者になりたいという思いがありました」

 

自身の就職活動について、この気持ちがキーワードになっていたと話す平出浩太郎。就職氷河期ではありながら、勢いのあるIT業界で100名前後の規模の会社を探し、出会った会社がシステム情報だった。

 

「事業や規模感など理想に近かったという理由もありますが、入社を決めた一番の理由は人がとにかく良かったこと。優しすぎると言っても大げさじゃないくらいでした(笑)」

 

SI&Cの前身となる当時のシステム情報は、創業から20年ほどが経過しオフィスは水道橋にあった。社員数は130名ほどで、「研修もしっかりしていただいたし、すごく風通しの良い社風で、今ほど言われていない時代にもかかわらずコンプライアンスもしっかりとしていました。そのクリーンな印象は、現在のSI&Cにも引き継がれてずっと変わらないですね」

 

そういった働きやすい環境の中、プロジェクトにもどんどん参加していくことになったと振り返る。

 

「大手生命保険会社の基盤構築プロジェクトが最初でした。たくさんの会社が参画したプロジェクトで、その中に前勤務先に在籍していた頃の増田航太、(現Corporate Officer)もいて、自分自身とても成長できたプロジェクトであったことを覚えています」

 

プロジェクトを遂行することと並行して、自分たちのスキルアップにも注力した。

 

「まずは『PMP(Project Management Professional)』をすぐに取得しました。任せてもらえるプロジェクトの規模感も大きくなり、20代で管理職、その後事業部長を務めました」

 

第一線での活躍を重ねる中、一つの転機となったのは組織内のプロジェクトマネジメントを横断的に支援する部門「PMO(Project Management Office)室」の室長を務めてからだったという。

 

「その後、採用・人事、パートナー推進や経営企画など、会社の内側を見るという点で、とても良い経験になりました。もちろん経営者の立場ではありませんが、経営に必要なポイントを経験し学ぶ機会になり、それが現在にもすごく生かせていると思います。働きやすい環境であると同時に、積極的に取り組んでいればいろんなチャンスも与えてもらえる、そんな環境でしたね」

 

システム情報は2013年にJASDAQに上場し、2015年には株式会社エーエスエルを子会社化。そのエーエスエルの実質的な経営者に平出が選任されることとなる。

現在ではオープン系開発からインフラ設計構築、さらにはPMOまで、幅広い技術スキルを提供し、顧客のIT課題を解決する会社へとエーエスエルを成長させた。

一人ひとりの成長が、
会社の進化をさらにドライブさせる

 

「これまで経営に参画していた実績もあって、代表取締役社長に就任することに不安などは特に感じませんでした」

 

代表着任の辞令を受けた際の感想を、平出はこのように話す。

 

「当時のエーエスエルには45名ほどの規模でしたが、実情は経営状況が良くありませんでした。でもそんな状況を立て直すことに向かって皆で一致団結できたことが本当に良かったと今になって思います」

 

エーエスエルを牽引する立場となり、それから10年が経つ今も変わらない不変のコンセプトを掲げた。

 

「『不幸な人をつくらない』という思いを全員で共有したんです。個々の仕事環境や職能を見極め一人ひとりが能力を発揮できることに重きを置いて、自律して働くことができる場を実現すること、さらに助け合うカルチャーがそこにあることで『不幸な人をつくらない』ということを目指し続けています。

もちろん厳しさも必要ですし、悩みの種は常にありますが、『不幸な人をつくらない』というコンセプトを全員で共有することができているので、半年後に10周年を迎える2025年4月に、社員数500名の会社にすることができました」

 

当初の10倍以上の社員数の規模になったが、今後はさらに1,000名規模にまで育てていくと力強く語る。このようにエーエスエルを順調に成長させている平出だが、システム情報時代に続いてSI&CでもCorporate Officerとして活動をしている。

 

「経営と言うよりも、人事・採用だったり、フィロソフィーの策定(※1)などブランディングの面で関わっていますね。自分は元々エンジニア出身なのでその目線も持ちながら、人事・採用のプロフェッショナルである的射場さん(※2)と意見交換をしてこれからのSI&Cの人材像を描いています」

 

新生SI&CのロゴマークやWebサイトの制作をディレクションし、企業の指針を示す「理念」も策定。2025年2月末には新社屋に移転したが、SI&Cのフロアとエーエスエルのオフィスのデザインも監修・ディレクションした。

 

「オフィスについては、SI&Cのフロアはシックで都会的で洗練された雰囲気に、エーエスエルの方はグリーンや遊び心をたっぷり詰めました。モチベーションの向上とか働きやすさ、それからブランドを提示するものとして意識して構築しました。MBOから一年が経過しましたが、システム情報時代からの良いカルチャーはしっかりと受け継がれ、また新しきへと向かっていくという強い風潮があります。普段の業務はもちろんですが、この空間からもそういったSI&Cの文化を感じていただけると思いますね」

 

MBOから一年、新オフィスでの仕事もスタートし、ダイナミックな変革が体現されていると実感していると話す。

 

「私が入社してから26年になりました。上場を果たした第2の創業期も経験しましたが、当然ながら試行錯誤の繰り返しで停滞期もありました。それらを乗り越え、今回のMBOによる第3の創業期を迎えました。

体制やオフィスは変化しましたが、変わったのはそれだけではありません。具体的な待遇面など、一人ひとりが良い方向に変わったと実感できていると思います。それは離職率の大幅な減少が現していますね。

また、それぞれの分野で相当な実績のあるメンバーがどんどん増えていることで、できること、挑めることも目に見えて拡大しました。何かをやりたいと主体的かつ積極的に動ける人が、さらに活躍できる環境になりましたね」

 

意欲や能力のある人が活躍できる環境になっているというが、この面でもSI&Cらしい風土が守られていると平出は胸を張る。

 

「年功序列ではなく年齢や性別に関係なく適材適所で活躍できる職場です。でも、不思議とイヤな競争だったり派閥をつくったり…みたいなことはないんです。そうしている人がいたら、逆に淘汰されていくくらいです。そのずっとある風土というか文化はこれからも大切にしていきたいですね」

 

最後に、そんなSI&Cに合う人材像について訊いた。

 

「今すぐにでも居てほしいのは、中間層・リーダー層です。それぞれの知見や思いで事業を引っ張ってもらうことはもちろんですが、上層部に経験や実績の豊富なメンバーがどんどん増えていますので、リーダー層でもさらに自分を磨いてもらえると思いますし、学んでもっと活躍するフィールドを広げてもらえると確信しています。

将来的に合うと思う人材は、自分はここでいいとゴールを設定せずに、常に前に前に進んでいける人だと思います。それこそが個の成長だけでなく、会社をさらに進化させていくドライバーになるんです」

 

エーエスエルとSI&Cを牽引する平出には、絶対に叶えたい一つの願いがある。

 

「自分たちの会社の社名やロゴを見た瞬間に、“イイネ!”ってなるような、そんな誰もが誇れる会社に成長させていきたいんです」

 

現在進行形で前へと歩みを進める平出たちのチャレンジに、ゴールはない。

 

※1

https://community.siac.co.jp/all/talk/92.html

※2

https://community.siac.co.jp/all/talk/322.html