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Leaders Talk 2025.05.26

Corporate Officer / Project Support Group Group Leaderの高橋陽二郎

SI&C Leaders Talk Chapter_01
“どんな価値を提供するのか”を追求し続ける

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Corporate Officer / Project Support Group Group Leaderの高橋陽二郎

1980年に創業し、2024年に株式会社SI&Cとして新たな進化の過程へ。

これまでの知見や技術、そして風通しの良い社風を生かしながら、

新しく専門的な経歴や職能を有するメンバーも続々と加入。

そんなSI&Cを牽引するリーダーたちがこれまでとこれからを語る、

全8回のストーリー「SI&C Leaders Talk」。

初回は2009年入社のCorporate Officer高橋陽二郎が、

自身のあゆみと未来への思いを語る。

目次

なぜそのプロジェクトを実行するのか、
お客様に何を提供するのかを明確にする大切さ

今から45年前の、1980年。令和、平成と時代を2つ遡る、昭和55年。その年の日本では松田聖子の『青い珊瑚礁』や卒業式の定番『贈る言葉(海援隊)』などがヒットし、海外を見ればソ連のアフガニスタン侵攻により欧米諸国や日本選手が不参加となった『モスクワ1980夏季オリンピック』が開催され、年末にはビートルズのジョン・レノンが銃弾に倒れるというショッキングなニュースが世界を駆け巡った。

 

こう記すと、現在20〜30代の方は生まれる前のまったく知らぬ出来事であり、1980年前後生まれの40〜50代の方でも遠い昔のことと感じるはずだ。まだITという言葉すらないその1980年1月に、SI&Cの前身となる株式会社システム情報が東京・赤坂の地で産声を上げたのだ。

*創業者・松原春男氏のインタビューはコチラ

 

その創業期から、2000年代には上場を果たすなど第2の創業期を迎え、2024年にはMBOによりシステム情報からSI&Cへと変わる第3の創業期を迎えた。その第2の創業期の頃にあたる2009年に中途入社し、現在SI&CのCorporate Officerを務める高橋陽二郎に、これまでについて、そして未来への思いを語ってもらう。

 

「私が入社した頃のシステム情報は200名規模でしたが、キャリア採用に力を入れており同期が100名以上いました。それまで2社に在籍しフリーランスでの活動もしていたのですが、元々プロジェクトマネジャーになりたいという気持ちがあって、20代のうちにマネジメントというものをより体系的に身につけたいという理由でその分野に強かったシステム情報を選択して入社しました」

 

システム情報が、プロジェクトマネジメントの国際資格「PMP(Project Management Professional)」や、組織のプロジェクトマネジメント能力を評価する「CMMI(Capability Maturity Model Integration)」などを取得していたこともあり入社を決意。そして活躍のフィールドは広がって行った。

 

「入社後すぐに金融や情報系の業界で、プロジェクトマネジャーやリーダーを任せてもらいました。前職でも大規模なプロジェクトをリードするポジションに携わっていましたが、大きな気づきを得ることができたことを強く覚えています。当時の鈴木隆司社長をはじめ先輩や上司から『このプロジェクトをなぜ行うのか』『課題に対して具体的にどうしていくのか』という点を明確にすることを徹底され、その上でプロジェクトに臨むようにというカルチャーを学んだんです。お客様に言われたことを良い品質で納めればいいのではなく、お客様の視点になって、お客様に何のために、どんな価値を提供するのかを考え抜く大切さを痛感し実行するようになりました」

 

自分たちの評価とお客様からの評価は異なるものである。お客様を深く知ってどのような価値を提供していくのかを明確にすること、その上で自分の仕事がお客様にどう受け止められ、どう機能しているのかを徹底的に意識すること、それらの重要性を徹底して教えられたという。その教えは約20年を経過した今も、高橋自身のみならずSI&Cに深く根付くカルチャーになっているという。

決して安住することなく、
常にチャレンジしていく姿勢が不可欠

 

「実は僕、ギタリストだったんです(笑)。学生時代からバンド活動に熱中していて目指していた道へ進みました。何かを突き詰めることが好きな一面があって、その後は音楽の道ではなく、業界の隆盛もあってITの世界に身を投じました」

 

何か一つのことに熱中し極めていくというギタリストの気質はそのままに新しいキャリアをスタートさせた。システム情報に入社後はプロジェクトマネジメントにとどまらず、組織づくりや運営といった、会社の舵取りにも参画するまでに成長した。

 

「現場のプロマネを離れたくない気持ちもあったのですが、組織づくりにずっと興味を抱いていたのでやりがいをもって取り組むことができました。『組織は人なり』と言いますがまさにその通りで、ビジネスをより良くまわしていくプロセスづくりに注力しました」

 

そして2013年のJASDAQ上場、2019年に東京証券取引所第一部銘柄に指定されるなど会社の進化に貢献することとなったが、しばらくすると変化も訪れたという。

 

「業界も世の中も凄い速さで変化していく中、会社としての成長が鈍化しているという危機感があったんですね。SICPやCMMIなど一定の高い品質を保つシステムは構築していましたが、ビジネスそのものを成長させるプロセスが弱かったのだと思います。過去のデータやトレンドの分析を重ね、経営会議の場で何度も議論や施策のアイデアを出しましたが、目先や手先ではなく、もっと抜本的な変革が必要だと思うに至りました」

 

その流れで、(Chapter3で登場する)当時常務取締役(現Corporate Officer)の増田航太から、MBOについての考えを聞かされたと打ち明ける。

 

「自力での改善は難しいのではないかと感じていましたから…。(増田)航太さんからMBOの話を聞いて、チャレンジしてみたいってすぐに感じたんです」

 

そしてMBOを経て、2024年7月に株式会社SI&Cが誕生することとなる。未来志向に共感しMBO実現に助力した高橋は、自らの立場を“つなぐ役割”と話す。

 

「MBOのスキームを打ち出した航太さんは、新しい進化へどんどんドライブさせていく存在。既存メンバーと新たに集ったメンバーのつなぎ役だと自分は思っているんです。システム情報時代からの良い社風や技術力などは引き継ぎながら、幅広い視点を加えて新たなことに向かってチャレンジしていくこと。そして、一人ひとりの不安を拭って手を取り合えるようにすること。

例えば岩澤社長(※1)は以前はアビームコンサルティング株式会社の代表ですし、デロイト トーマツ コンサルティングの執行役員パートナーだった信國さん(※2)が在籍していたり、多彩な経歴を有するメンバーが増えておりその誰もが今はSI&Cの一員と自覚と誇りを持って仕事をしています。全員がSI&Cの一員としてつながっていくこと、それが新たな可能性を生みだすことになりますし、新生SI&Cの強みにもつながっていると思いますね」

 

多岐にわたる経歴や専門的な職能を有する人材が参画することで、可能性が無限に広がっていると高橋はいう。

 

「ビジネスのタッチポイントが増加していることはもちろん、何か新しいことをやりたいと思ったらパスがつながったり座組がつくりやすくなったりしていることは確かです」

 

第3の創業期を迎えあらゆる可能性が広がっている今、高橋はProject Support Groupでリーダーも務め、品質管理や調達、また経営企画・管理業務にも従事している。そんなSI&Cの中枢を担う高橋に、これからのSI&Cを牽引していく人材像について語ってもらった。

 

「私が2007年にシステム情報に入社する際、エージェントの方から『システム情報は真面目でいい人ばかりだから高橋さんにもきっと合う』と言われたのですが、約20年が経過してそれは本当だったと実感しています。

これまで45年にわたって培ってきた技術力やマネジメント力、またどんな難しい局面でもお客様と一緒に解決するという姿勢は他に決して負けない魅力となっており、今や会社の強い地盤になっています。

これからシステム開発とコンサルの両輪が加速していきます。重要なのは何かを納めて終わりではなく、私たちが納めたものがどんな価値を発揮してお客様に貢献するかということ。それはシステム情報時代から大切にしてきたことではありますが、第3の創業をしたSI&Cはさらに広いフィールドと視野でビジネスを生みだしていけると思っています。決まったノウハウやプロジェクトに安住するのではなく、自ら果敢に挑んでいく、そんな人が今の、そしてこれからのSI&Cにピッタリなのではないかと思いますね」

 

決して安住することなく、常にチャレンジしていくこと。その個性と社風が、これまでにない価値を生みだしてゆくのだろう。

 

 

※1

https://community.siac.co.jp/all/interview/132.html

※2

https://community.siac.co.jp/all/interview/454.html