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Interview 2025.05.19

株式会社SI&C Management Strategy Group Alliance推進部部長 兼 Collaboration推進室 室長の阿部理央

社内外のネットワークを繋ぎ、その中核を担う戦略的なHUBとなって
「Best of Breed」を実現する 『Alliance推進部』を立ち上げ牽引していく

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株式会社SI&C Management Strategy Group Alliance推進部部長 兼 Collaboration推進室 室長の阿部理央

外資系ベンダーにて「ERP(Enterprise Resource Planning:企業基幹業務システム)」のコンサルタントとして、自らのキャリアをスタートした阿部理央。その後はグローバルの産学連携プログラム推進や、大企業の新規事業・スタートアップ企業の支援を手がけ、2022年には早稲田大学ビジネススクールとの共著『ミドルからの変革(プレジデント社)』を上梓するなど常に第一線での活躍を続けてきました。2024年にSI&Cに入社、2025年4月にはこれまでの知見を生かし、新部署『Alliance推進部』を立ち上げ新たな可能性を広げていく阿部に、これまでの活動やこれからの展望などについて聞きました!

目次

多彩なプロジェクトを通じて、人の大事さ、アライアンスの重要性を実感

―阿部さんのパーソナリティについて教えて下さい
実家が転勤族だったこともあって、福岡・広島・大阪・東京などいろんな都市を転々として育ちました。大学ではビジネスを学びたいと考えて、横浜国立大学の国際経営学科に入学しました。世界中の企業の戦略や組織・制度、成功・失敗例などをリアルタイム且つグローバルな視点で触れることができたことは、現在の礎になっています。またゼミで国際経営人事を学んだことも、今の仕事に繋がっていると感じます。

 

―就職活動はどのように?
いろいろな業界や可能性を探る中で、進化と変化が特に著しかったIT業界に興味を持ち、SAPジャパン株式会社に入社しました。

 

―入社後どのような業務を手がけたのですか?
ERP(企業基幹業務システム)のHCM(人材管理)のコンサルタントとしてキャリアをスタートしました。給与・勤怠管理だけでなく、当時はまだ今ほど一般化していなかったタレントマネジメントも手がけました。こうした業務を通して実感したのは、人事はすべての企業に不可欠な要素で、やはり企業において“人が大事”ということでした。製造業・サービス業・金融業・公共公益事業…など、さまざまな業界に触れられたことも個人的には大きな収穫でした。

 

―その後のキャリア形成についても教えて下さい
プリセールス、インターナル・コミュニケーション、エンプロイー・エンゲージメントなど、さまざまなポジションを経験しました。2010年からは高度人材育成を目的としたグローバルプログラム『SAP University Alliances』に参画しました。全国の大学と連携してSAPを学ぶ機会を提供し、学生たちの技能や知識の拡大はもちろん、多くのSAPパートナー企業とも連携し学生たちの就職や人材育成面でも効果を生みだすことができました。私自身もこの頃から産学連携やアライアンスに深く携わっていくようになりました。

 

―新規事業やスタートアップ企業の支援を手がけたきっかけとは?
『SAP University Alliances』の活動と並行して、2019年には東京・大手町で三菱地所さんと共に運営する『Inspired. Lab』に参画しました。『Inspired. Lab』は大企業の新規事業や、尖ったテクノロジーを持つスタートアップ企業の支援を行うオープンイノベーションスペース&コミュニティです。日本企業の変革にもっとアカデミアとの連携も必要と考え、大学にも多数参加いただいて、いろいろなイベントやプロジェクトを推進しました。

 

―多彩なプロジェクトを手がける中で、SI&Cへの転職を考えた理由とは?
SAPジャパンには20年ほど在籍していましたが、何度か転職を考えたこともありました。でもなかなか決意にまで至ることがなかったんですね。そうするうちに出会ったのが、SI&Cだったんです。

社外・社内の両面を繋ぐ架け橋となる新部署『Alliance推進部』を創設

―SI&Cに決めた理由を教えて下さい
実は前身の(株)システム情報も、新たにスタートしたSI&Cも全く知りませんでした。しかし先日このメディア『SI&C Community』にも登場した信國泰さんと数年来お仕事をご一緒したこともあって、信國さん経由でSI&Cという企業を知りました。調べてみると岩澤俊典さんが社長を務めていらっしゃる!直接の面識はありませんでしたが、当然お名前は存じ上げていました。 1980年創業の歴史のある企業ですが、何か新しいことが始まっていて面白そうと感じました。信國さんとお会いして、その際に「Allianceを強化したい」というお話しを伺い、その足ですぐに岩澤さんともお話しをすることができました。決められた枠の中で何かをするのではなく、不確定要素の多い中で自分の意思でチャレンジができると感じ、SI&Cへの転職を決意しました。入社して半年ほどが経過しましたが、その思いは間違いではなかったと実感しています。

 

―SI&Cの印象とはどのようなものでしたか?
入社前に経営陣の方々ともお会いしましたが、40代と若い人も多く、自分たちの意志とクリエイティビティで未来を変えていくという勢いの良さをすごく感じました。2023年のMBO以前は上場していた伝統ある大きな企業ですが、これから創造していく、変えていくんだという、ベンチャー精神が生まれており、私もこれまでのキャリアを生かして何か貢献できるのではと考えました。

 

―SI&C入社後はどのような業務に携わっていますか?
「Consulting Unit」に在籍し、アライアンスに関する業務の他、日々お客様にソリューションを提案していく業務も担っています(※)。SI&Cは長年で培った技術力はありますが、実はこうした広い視座でお客様にソリューションを提案していくという活動はあまりしてきていませんでした。一つひとつの技術やソリューションの品質はとても高いので、それらを繋いでお客様にベストな解を提供するという、コーポレート・フィロソフィーにもある“Best of Breed”を追求しています。
(※)インタビュー当時

 

―新たに立ち上げる『Alliance推進部』で目指すこととは?
SI&Cはこれまで、アライアンスやパートナー契約というものがほとんどありませんでした。現在は20本ほど進めていまして、これからさらに増やしていく予定です。ベンダーやコンサルティングファームなどとのアライアンスを進めていく中で、新たなビジネスが生まれたり、これまでになかった価値の創出や可能性の拡大を目指していきます。SI&Cは技術者集団ですが、『Alliance推進部』がお客様や上記のような外部ステークホルダーと社内にある人・技術・サービスを繋ぐ架け橋のような存在になれればと考えています。また企業はもちろんのこと、アカデミアやスポーツなど、あらゆる可能性を繋ぐHUBになろうと思っています。

 

―『Alliance推進部』に合う人材像とは?
45年ほどの歴史を有する企業ですが、体制も変わり、ベンチャー精神でいろいろなことにチャレンジできる風土があります。企業体としては安定していますが、不確定や未知なることに向かって自分の意思で変革していくことが求められるフェーズにありますので、可能か不可能か、成功か失敗かが見えない中で、自分発信で考え動いていける人が活躍できる環境です。その意味で、たとえ正解が見えない中でも、逆にそれを面白がってこれはできそう、これをやってみようと積極的に最初の一歩を踏み出せる人が向いていると思います。
『Alliance推進部』という視点でより細かく言えば、“人と話すことを楽しめる人”ですね。やはり“HUB”や“架け橋”になる存在になっていきますので、全方向のコミュニケーションを厭わないことが重要なポイントとなります。これまでやっていないことに、一緒に楽しんで挑んでいける方をお待ちしています!

 

――ありがとうございました